JR東海は7日、地下40メートル以上の大深度地下を掘るリニア中央新幹線の第1首都圏トンネル掘削工事現場近くで、東京都町田市の民家の庭から10月に水と気泡が湧き出たと明らかにした。因果関係を調べるため、付近の工事を中断した。
施工会社から10月22日午後に「住民から水が出ていると連絡があった」と報告を受け、JR東海の社員が現地で確認した。24日昼まで水と気泡は出ていたが、現在は止まっている。
トンネルの掘削機は土を掘りやすくするため、界面活性剤を含む気泡剤を放出している。庭から採取した水からは飲料基準未満の界面活性剤が検出された。JR東海は取材に対し「原因調査に加え、周辺の状況を確認する」と説明した。
第1首都圏トンネルは、品川駅(東京都港区)―神奈川県駅(仮称、相模原市)の37キロを結ぶ。4工区に分け、それぞれで調査掘進や本格的な掘進を実施している。〔共同〕
【関連記事】
- ・静岡県のリニア部会、生物多様性2項目で対話進捗
- ・リニア意見交換会、静岡市長が初出席 関係者が出そろう
- ・リニア調査現場、静岡知事ら視察「湧き水少なく安心」
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。