知人の新聞記者らと賭けマージャンをしたとして、罰金刑を受けた黒川弘務元東京高検検事長(67)が弁護士登録したことが8日、関係者への取材で分かった。所属は第一東京弁護士会で、登録は1日付。問題発覚後に処分され、罰金20万円の略式命令を受けていた。
黒川氏は2020年4〜5月に計4回、東京都内で新聞記者らと、1回当たり数千〜2万円が動く賭けマージャンをした。当時、新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言中だった。
20年5月、週刊文春が報じて発覚。直後に事実関係を認め、訓告処分を受けて辞職した。
市民団体などの告発があり、東京地検特捜部は当初不起訴(起訴猶予)としたが、検察審査会が「起訴相当」を議決。特捜部は21年3月、賭博罪で略式起訴した。黒川氏は東京簡裁の略式命令を受け、罰金を納付した。
黒川氏は1983年に検事任官。法務省では国会対応などで手腕を発揮し、官房長や事務次官を歴任した。2019年1月から法務・検察ナンバー2の東京高検検事長を務めた。〔共同〕
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