初競りに向け、輪島港(石川県輪島市)で水揚げされたズワイガニを並べる漁協職員ら=金沢市の「かなざわ総合市場」で2024年11月8日午後6時43分、阿部弘賢撮影

 日本海の冬の味覚・ズワイガニの水揚げが8日、石川県内で始まった。金沢市の「かなざわ総合市場」ではこの日夜に初競りがあり、県産の雄のズワイガニ「加能ガニ」を求める仲買人の威勢の良い掛け声が場内に響き渡った。

石川県の輪島港で水揚げされ、初競りにかけられたズワイガニ=金沢市で2024年11月8日午後8時ごろ、阿部弘賢撮影

 元日の地震に見舞われた能登半島は海底が隆起し、各地の港も大きな被害を受けた。休漁を余儀なくされた輪島港の漁師にとっては、約10カ月ぶりの本格的な漁となった。

 県内では6日にズワイガニ漁が解禁されたが、海が荒れて2日連続で延期になっていた。輪島港からは8日、約30隻が出漁。漁を終えた船が戻ると、仮設の桟橋からベルトコンベヤーなどを使ってズワイガニが水揚げされた。【阿部弘賢】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。