首里城の継世門櫓(やぐら)の修復工事が10月31日、完了した。台風や経年劣化による破損を修復するため、屋根を改修して櫓土台を取り換え、漆を塗り替えた。半嶺満教育長は「往時の姿がよみがえり、歴史的な景観を感じられる。多くの人に見てほしい」と呼びかけた。8日、県教育委員会が発表した。
継世門は、首里城の南東にある通用門。世継ぎの王子がこの門をくぐり、御内原(おうちばら)の世誇殿(よほこりでん)で王位継承の儀式を行ったことが名前の由来。首里赤田に面しているため「赤田御門(うじょー)」とも呼ばれている。
修復工事は2023年度から始め、工事費は計約6500万円。首里城復興事業の一環で、沖縄振興特別推進交付金を使った。(社会部・屋宜菜々子)
【あわせて読みたい】
首里城が焼失して3年。あの時、沖縄タイムスで事件・事故を取材する社会部の警察担当記者(通称・サツ担)2人は沖縄のシンボル焼失を目の当たりにした。泣き崩れる住民、消火活動に奔走する消防隊員、原因究明に尽力する捜査員―。当時の取材メモを読み直し、写真とともにあの日を振り返る。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。