【ロサンゼルス=共同】米音楽界で最高の栄誉だとされる第67回グラミー賞の各賞候補が8日発表され、昨年3月、71歳で死去した音楽家の故坂本龍一さんによる最後のピアノ・ソロ・コンサートを収録した「Opus(オーパス)」が最優秀ニューエイジ、アンビエント、チャント・アルバム賞にノミネートされた。
日本の音楽家が複数候補入り。発表・授賞式は来年2月2日にロサンゼルスで開かれる。
Opusは坂本さんが、がんで闘病中だった2022年9月に演奏した20曲が収録されている。坂本さんは映画「ラストエンペラー」の音楽で1989年にグラミー賞を受賞している。
作編曲家の宅見将典さんの楽曲「Kashira」が最優秀グローバル・ミュージック・パフォーマンス賞にノミネート。宅見さんは2023年にグラミー賞を受賞している。ベーシスト北川潔さんが参加したアルバム「ビヨンド・ディス・プレイス」は、最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞の候補に選ばれた。
最優秀クラシカル・ソロ・ボーカル・アルバム賞候補には、バイオリニストの高山明美さんが参加した作品が入った。最優秀映像作品スコア・サウンドトラック賞には、俳優の真田広之さんが主演した米人気ドラマ「SHOGUN 将軍」の楽曲が候補入りした。
最多ノミネートは、最優秀レコード賞とアルバム賞、楽曲賞など11部門の歌手ビヨンセさん。アーティストとしての総ノミネート数は歴代単独最多の99回となった。米メディアによると、これまでは夫のラッパー、ジェイ・Zさんと並ぶ88回だった。
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