2023年4月、当時54歳だった村上隆一さんを殺害した罪などに問われている村上敦子被告(48)と義理の弟の村上直哉被告(25)。
殺害された隆一さんは敦子被告の義理の父親、直哉被告は次男です。
直哉被告は敦子被告の夫の弟で、2人は義理の姉と弟という関係です。
11月5日に開かれた事件の初公判。
裁判で見えてきたのは事件の奇妙な背景でした。
謎の霊能力者「JUN」の存在です。
検察側は「JUN」という霊能力者が、直哉被告にLINEで隆一さんを殺害するようメッセージを送っていたと説明。
メッセージは内容は「隆一さんは敦子(被告)に呪いをかけている」「隆一さんを殺害しないと敦子が死ぬ」というもの。
検察側は、「JUN」は敦子被告が成り済ましていたもので、敦子被告が隆一さん殺害を仕向けたと指摘したのです。
実は直哉被告と義理の姉・敦子被告は親密な関係にあったのです。
直哉被告の友人:
直哉は高校時代か高校卒業後に兄貴の嫁(敦子被告)と付き合っているという話は聞いた覚えがあります。
直哉被告は兄の嫁・敦子被告と肉体関係を持つまでに。
検察は、敦子被告が霊能力者「JUN」に成り済まし、直哉被告をマインドコントロール。
そして、隆一さん殺害を仕向けたと主張しています。
11日の被告人質問で、直哉被告は「JUNは敦子被告ではない」と改めて共謀を否認。
その理由を、「敦子被告と2人で一緒にいる時にもJUNからLINEが来たこともあった」と説明しました。
また、検察が指摘した「JUNが殺害を仕向けた」という点について、直哉被告は「JUNはあくまで助言してくれるだけで、殺す決断は自分がした」と話しました。
弁護側は、直哉被告は犯行当時、心神耗弱状態だったと主張。
敦子被告との共謀が争点となったこの裁判。
判決は11月25日に言い渡されます。
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