14日に福井市内の小中学校2校で、提供された学校給食にガラス片が混入していた問題で、幸い児童や生徒に健康被害はありませんでしたが、どのメニューにガラス片が入っているのか特定されない中、学校側が主食のごはんを食べさせていたことが福井市教育委員会への取材で分かりました。
       
福井市教育委員会によりますと、給食に異物が混入していたのは春山小学校と光陽中学校で、いずれも児童と生徒1人ずつが気が付きました。
 
混入していたのは2ミリ角ほどのガラス片で、児童や生徒にけがはなく健康被害はなかったということです。
 
市教委によりますと、14日のメニューは「麦ごはん」と「カレーシチュー」で、どちらに異物が入っているのか特定されていない段階で、小中学校ともに学校の判断で
カレーシチューのみ食べるのをやめさせ、麦ごはんは継続して食べさせたということです。
 
異物が発見された際に、学校側と給食センターとの話し合いでカレーシチューに入っていたと推測したため、カレーシチューだけを中断させたということです。
 
ただ、中には麦ごはんにカレーシチューをかけて食べていた児童生徒もいて、市教委は「この時点でどちらのメニューに混入していたか分からなかった」と認めました。
 
こうした対応について、嶺北地方の別の市の教育委員会は「給食の異物混入は時間のない中で素早い判断が求められる。混入したメニューが特定できない場合、まずは全てのメニューの食事を中断させるべきだ。また、中断や継続を判断する際に、福井市教育委員会が学校側に直接ヒアリングしない体制にも疑問を感じる」とコメントしています。
 
今回、異物が混入した給食は、福井市内45校分を担当する給食センターで調理されたものですが、ほかの小中学校からの報告はありません。
 
市教委は、調理の工程で混入したものではないとし原因を調査しています。
       

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