おととし、福山市の水路に4歳の男の子が転落し死亡した事故で、市の安全対策が不十分だったとして両親が損害賠償を求めた裁判が和解する見通しとなりました。

この事故はおととし11月、福山市緑町の公園に遊びにきていた当時4歳の男の子が、遊歩道沿いにある水深1.4メートルの水路に転落し死亡したものです。

事故をうけて両親は去年5月、水路を管理する福山市の安全対策が不十分だったとして、8565万円の損害賠償を求める訴えを起こしていました。

市側は去年6月の第一回口頭弁論で請求の棄却を求め、その後は非公開で協議が続いていましたが、市によりますと先月、広島地裁福山支部から和解案の提示があったというこです。
市は「一定の責任がある」として過失を認め、両親に4700万円の解決金を支払うことで和解する見通しです。

【福山市上下水道局工事部・柚木紀生 部長】
「市の責任としては再発防止を関係部署と連携し、二度とこのような事故が起こらないような対策を徹底していくことが我々の責任だと思っています」

事故後、福山市は水路やため池への転落事故を防止する基本方針を策定し、転落防止柵の設置などに取り組んでいます。

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