福島県と福島県教育庁は11月22日にそれぞれ会見を開き、職員の懲戒処分について公表した。11月22日付で、合わせて10人の職員が懲戒処分を受ける異常事態となっている。

このうち懲戒免職処分となったのは2人。
県教育庁によると、県立ふたば未来学園中学校の佐藤弘章教諭(32)は令和6年4月25日と9月15日に入浴中の女性を盗撮する目的で相馬市内のそれぞれ別の住宅の敷地に侵入し、それぞれ別の住宅の浴室外側の窓付近に小型カメラを設置した。
相双教育事務所の高野宏樹主任主査(51)は、令和5年4月から令和6年8月にかけて、実際の退庁時間よりも遅い時間で虚偽の超過勤務申請を160回行い、合計269時間分の超過勤務手当107万2369円をだまし取った。さらに、令和3年4月から令和4年10月にかけて、当時所属していた相双建設事務所においても、実際は超過勤務を行っていないにもかかわらず、虚偽の申請を47回行い、合計31時間分の超過勤務手当12万886円をだましとった。
※「高」ははしごだか

これに関連し、高野主任主査の上司の男性も戒告処分を受けた。

また、県中地区の公立小学校の校長(50代)は、令和3年度から令和5年度に教頭として勤務した前任校において、公金を現金で保管したり、支出の手続きをせずに物品を購入しするなど不適切な会計処理を繰り返し、10万6195円の使途不明金を生じさせたとして減給6か月の処分を受けた。
この事実を隠蔽しようとしたとして上司にあたる当時の校長(50代)も停職1か月の処分。

県立高校の50代教諭は令和6年2月、外部団体と連携して実施したジャムの販売代金を自席の机の引き出しに入れて保管した結果、その一部である2000円を紛失したとして戒告処分。

その他、交通事故を起こしたとして公立中学校の教諭2人が戒告処分、スピード違反で罰金命令を受けた県立高校の講師を減給1か月の処分としている。

また、福島空港内の整備工事の入札をめぐり、業者側に設計金額を教えるなどした会津若松建設事務所の須佐洋介主査(43)が停職6か月の処分となった。
須佐主査は、福島空港事務所に勤務していた令和4年3月に、空港内の整備工事の入札で、秘密事項の設計金額を石川町の土木会社の社員に教えたとして、公契約関係競売入札妨害の罪で起訴されている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。