16日、栃木・足利市にある由緒正しいお寺に、“さい銭ドロボー”が現れた。
さい銭箱に入っているお金をごっそりと袋に詰め込んだあと、仏壇を物色し始めた泥棒だが、まさかの事態が発生。なんと、大和尚と鉢合わせになったのだ。
ところが、あわてるそぶりも見せず、軽く会釈をして立ち去り、大和尚は「ご苦労さま」と声をかけたという。
後日、防犯カメラ映像を確認して、泥棒だと気がついたと話している。
カメラにらみ、再びさい銭箱へ
800年の歴史を誇る由緒ある寺に、不審なそぶりも見せずに入ってきた人物。
この記事の画像(29枚)さい銭箱をのぞき込み、黒いバッグから取り出した袋に入れるのかと思いきや、なぜか立ち上がり部屋をウロウロしている。
するとカメラをにらみ、再び、さい銭箱に戻ると、中に入っていたお金をごっそり袋に詰め込んでいた。
それだけでは満足できないのか、今度は、奥の方に向かい仏像を物色し始めた。
ところが、この直後、泥棒も予想しなかった事態に。
なんと、泥棒と大和尚が鉢合わせしていたのだ。
その時の実際の映像を見てみると、立ち去ろうとする泥棒が、人の気配がする方に顔を向けている。
その先にいたのが、大和尚だ。
「向こうもあわてる様子なかった」
この時、泥棒だとは気づかなかったという。
被害に遭った寺の大和尚:
向こうもそんなにあわてる様子がなかった。もう普通に観光、お参りに来たっていう感じ。
大和尚と出くわしたのにもかかわらず、落ち着き払っていたという泥棒。
その時、大和尚は泥棒に、「ご苦労さま」と話しかけていた。
泥棒は、その言葉に軽く会釈を返し、静かに寺をあとにしたという。
その後、防犯カメラを確認したところ、あいさつした人物こそが泥棒だったと判明。
それでも被害に遭った寺の大和尚は「ドロボーが出入りするようになると、(本殿を)開けられなくなるなと。お参りの人に寂しい思いをさせてしまう…」と訪れる人へ心をはせる。
警察が、寺の周辺のパトロールを強化している。
(「イット!」11月22日放送より)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。