■17年前の事件 全容解明なるか

17年前、兵庫県加古川市で当時7歳の女の子がナイフで殺害された事件で、男が逮捕されました。男は18年前にたつの市で別の女の子を殺そうとした疑いで、11月に逮捕されています。

【記者リポート】「勝田容疑者の身柄が加古川署に入りました。フードを深くかぶり、うつむいた様子で表情をうかがうことはできません」

【兵庫県警捜査一課 柱谷昌彦課長】「被疑者を殺人罪で通常逮捕しました。被疑者は勝田州彦、男性45歳」

■女子が薄れゆく意識の中、唯一発した言葉は「大人の男」

勝田州彦容疑者(45)は、2007年、兵庫県加古川市で当時小学2年生だった女の子(当時7歳)の胸と腹をナイフで刺し、殺害した疑いが持たれています。

事件が17年にわたり未解決となっていた理由は、客観的な証拠がほとんどなかったためです。

女の子は事件直前まで近くの公園で友人と遊び、自転車で帰宅。家の裏に自転車を止めてから玄関に向かうまでのわずかな間に襲われたとみられます。

薄れゆく意識の中、女の子が救急隊員に伝えた言葉が唯一の手がかりでした。

【消防の会見 2007年】「女児が救急隊員の問いかけに対し、『大人の男』と」

17年間で、警察には約570件の情報が寄せられましたが、容疑者逮捕には至りませんでした。

■勝田容疑者は女児と面識がなかったとみられる

しかし11月、急展開を迎えます。警察は勝田容疑者を18年前にたつの市で別の女の子(当時9歳)を殺害しようとした疑いで逮捕。

その後、勝田容疑者が加古川の事件への関与を認め、刺し傷などの説明に矛盾がなかったことから、逮捕に踏み切りました。

勝田容疑者は逮捕後の調べで「黙秘します」と話していて、勝田容疑者と女の子は面識がなかったとみられます。

■遺族は「何の区切りでもない」とコメント

情報提供を呼びかけてきた遺族はコメントを発表しました。

【遺族コメント】「犯人が逮捕されても娘が返ってくるわけでもなく、何の区切りでもありません。犯人には、すべてを正直に話してほしい」

なぜ女の子を狙ったのか。事件の全容解明に向け、捜査は続きます。

(関西テレビ「newsランナー」2024年11月27日放送)

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