大阪府岸和田市の市長が女性との性的関係を巡る訴訟で和解が成立したことを受け、大阪維新の会が綱紀委員会を立ち上げ、本人への聞き取り調査などを行うことが分かりました。

女性の代理人によると、大阪府に住む女性は、岸和田市の永野耕平市長(46)から、2019年から約1年半、何度も性行為を強要されたとして、大阪地方裁判所に約2280万円の損害賠償を求めて提訴していました。

大阪地裁は、今月14日付けで、「市長が優越的な立場にあった」としたうえで「(女性と)性的関係を持つことはよくよく自制すべきとの非難を免れない」と指摘し、市長の謝罪や解決金500万円を払う和解を勧告し、成立したということです。

これに対し28日、大阪維新の会の吉村洋文代表と横山英幸代表代行が関西国際空港で取材に応じ、永野市長について、大阪維新の会の綱紀委員会を28日付けで立ち上げ、永野市長本人に聞き取り調査を行うことを明らかにしました。

吉村代表は事実関係は把握していないとした上で、「政治的な立場を利用したのではという報道もあるので、この点は我々としても確認しないといけない。本人から事情を聞いて党として判断したい」と話しています。

永野市長は、「自分に非はなく、法的責任はない」と説明した上で、裁判が非公開だったことを理由に「詳細については言及できない」としています。

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