SNSを通じて全国500人以上に覚せい剤を密売したとして、指定暴力団傘下の組員など4人が逮捕されました。警察は「匿名・流動型犯罪グループ」いわゆる“トクリュウ”による事件とみて、関連の捜査を進めています。
  
覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕されたのは、指定暴力団・住吉会系傘下組織の組員で東京都に住む手良向茂容疑者(54)、東京都の無職・樋口結香容疑者(25)、東京都の風俗店従業員・秋月麻里容疑者(21)、大阪府の風俗店従業員・上島修与容疑者(25)です。
 
手良向容疑者らは2024年9月から11月にかけて共謀し、販売する目的で東京・新宿区のマンションなどで覚醒剤を所持、販売、使用した疑いが持たれています。
 
県警によりますと、手良向容疑者の指示を受けて他の3人が顧客とSNSなどでやり取りを行い、覚醒剤の販売や現金回収、発送作業を請け負っていたということです。
 
このグループは2022年9月から2024年9月末までに、全国500人以上に覚せい剤を密売し、7000万円以上の売り上げを得ていました。
 
今回の一連の事件は、2023年に県内で覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕した男性への捜査で発覚したということです。
 
県警は4人の認否を明かしていませんが、いずれも一部の容疑について覚醒剤取締法違反の罪で起訴されています。
 
県警などは「匿名・流動型犯罪グループ」いわゆる“トクリュウ”による事件とみて、他の共犯者や覚せい剤の入手経路などを捜査しています。
 
29日までに覚せい剤を受け取った全国23人の客が検挙されました。福井県警は18人を検挙し、うち3人が県民でした。

※樋口容疑者の樋は、木へんに通

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。