札幌地検=岸川弘明撮影

 北海道江別市の公園で大学生の長谷知哉さん(当時20歳)が集団暴行され死亡した事件で、札幌地検は6日、長谷さんの交際相手の大学生、八木原亜麻容疑者(20)とその友人の大学生、川村葉音容疑者(20)を強盗致死や詐欺などの罪で起訴した。

 両被告は傷害致死容疑などで送検されていたが、法定刑が死刑または無期懲役とより重い強盗致死罪を適用した。地検は「捜査の結果、強盗致死罪が成立すると判断した」としている。

 起訴状などによると、両被告は10月25日、少年ら4人と共謀し江別市の公園で、「全部出せ。全額」などと言いながら長谷さんの頭や腹を足で踏みつけて財布などを奪い、外傷性ショックで死亡させたほか、同市のコンビニエンスストアで奪ったクレジットカードを使いたばこなど計約1万9000円分をだまし取ったなどとしている。地検は認否を明らかにしていない。

 川村被告は、少年らと共謀して現金自動受払機(ATM)から現金12万7000円を引き出したとして窃盗罪でも起訴された。

 事件では16~18歳の少年ら4人も強盗容疑などで送検されており、地検は近く処分を判断する。【後藤佳怜】

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