2023年12月に塗装工の男性(当時56)を踏切内に立ち入らせ、電車と衝突させて殺害したとして、警視庁捜査1課は8日、男性が以前勤めていた東京都内にある建設会社社長の30代男と従業員の男ら計4人を殺人と監禁の両容疑で逮捕した。
捜査関係者によると、4人は23年12月2日夜から同3日午前0時ごろにかけて、暴行などで畏怖した状態の男性に車に乗るように命じて車内に監禁し、東京都板橋区の東武東上線内の踏切まで男性を連れて行き、踏切内に立ち入らせて電車と衝突させて殺害した疑いがある。
男性は当初自殺したとみられていたが、防犯カメラで電車との衝突直後に踏切付近から立ち去る車が確認されたことなどから同課が捜査を開始。2日夜に男性が4人と一緒にいたことや、4人のうち2人と衝突の直前まで行動をともにしていたことが判明し、4人が事件に関与した疑いが強いと判断した。
死亡した男性は15年ごろから逮捕された男が社長を務める建設会社で勤務しており、23年ごろに退職してフリーランスの塗装工になっていた。退職後も主に同社が受け持つ建設現場で働いていた。
同課は男性を監禁した経緯や踏切に立ち入らせた動機について詳しく調べる。
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