無罪が確定した袴田巖さんに対する捜査の検証を警察が進める中、袴田さんの弁護団と支援者は12月9日、作業に参加できるよう申し入れました。

58年前に起きた強盗殺人放火事件で一度は死刑が確定した袴田巖さんは、やり直しの裁判を経て2024年10月に無罪となり、現在は県警がこれまでの捜査の在り方などについて検証を進めています。

ただ、当時の捜査員は現在ひとりとして県警に在籍しておらず、弁護団と支援者は「十分な検証ができない可能性がある」として、作業に参加できるよう申し入れました。

弁護団・小川秀世 事務局長:
正確にちゃんと記録を残すというのが警察の責務ですが、そういうことが怠られてるということははっきりしていますから、そういう点についてこれからどういう風に対処しているのかということをはっきり検討してもらいたい

また、やり直しの裁判の判決で静岡地裁が捜査機関の証拠捏造を認定していることから、違法な行為について特に重点的に検証し、制度改革につなげることもあわせて求めています。

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