ことし11月、沖縄県那覇市泊の学校法人「尚学院」の出入り口ドアが壊された事件で県警は10日、米軍キャンプ・キンザー所属の米海兵隊上等兵の男(21)を建造物損壊と建造物侵入の疑いで書類送検したと発表した。男は容疑を認めているという。

 県警によると、男は11月2日午前2時35分ごろから同2時45分ごろまでの間、施設1階出入り口ドアのガラス(損害額約15万4千円)を割って壊し、侵入した疑いがある。

 事件直後、目撃者からの通報で現場に警察官らが出動。その際、男は出血を伴うけがをしていた。救急隊員から止血処理の必要があると説明されたこともあり、県警は身元を確認した上で、治療を優先させた。その後、米軍捜査機関と連携して任意で事情を聴いていた。

 県警の聴取に男は「飲酒していた」と供述したという。

 県内では12月にも、浦添市内のリサイクルショップで万引後に警備員の男性に暴行してけがをさせたとして、米軍キャンプ・キンザー所属の米海兵隊1等兵の男(19)が強盗致傷の疑いで書類送検されている。県警の統計によると、1~10月に刑法犯で摘発された米軍構成員(軍人、軍属、その家族)は61人(暫定値)で、過去10年で最多だった昨年の60人を上回った。

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