(菅井貴子気象予報士が解説)午後5時20分

◆きょう10日(火)夕方の積雪
 道内で深い幌加内町朱鞠内で74センチ、音威子府村で65センチです。
 ともに前日より15センチ以上解けました。
 きょう日中は、ほとんど雪が降らず、全道的に解けた所がほとんどでした。
 札幌は5センチで、前日に比べて3センチ少なくなっています。 
 解けた雪や氷は、今夜は凍り付きますので、路面状況の悪化にご注意下さい。

◆きょう10日(火)の気温
 けさは富良野、岩見沢、倶知安、釧路などで今季一番の冷え込みとなりました。
 最も下がったのは、美唄と陸別でー15.4℃です。
 日中は、前日より高くなった所がほとんどで、
 札幌は3・9℃で、前日に比べて2℃高くなりました。

◆今夜~あす朝にかけて予想降雪量
 今夜から強い寒気が流れ込み、道北を中心に
 活発な雪雲がかかりそうです。
 上川北部、留萌地方の降雪量は最大30センチです。
 あす朝は除雪が必要な所がありそうです。

◆あす11日(水)の天気・気温
 冬型の気圧配置で、日本海側は雪が降るでしょう。
 降雪量は多い所で40センチで、
 風が強いため、沿岸部はふぶきそうです。
 札幌市内は5~10センチで、北区や東区はうっすらと新雪となりそうです。
 寒さも厳しく、道北は最高気温でもマイナスの真冬日です。
 夜は、急激に気温が下がるでしょう。

◆あさって12日(木)にかけての大雪エリア
 気圧配置が変わらないため、同じエリアで大雪が続きそうです。
 名寄周辺、岩見沢周辺、倶知安周辺は、
 集中的に積雪が増え、一日に何度も除雪が必要となるかもしれません。
 旭川市で、屋根からの落雪事故も発生していますが、
 雪下ろしは危険のため、本当に必要かどうか確認の上、
 作業をする際には、二人以上で行うなどの心がけをお願いします。

◆上空の寒気
 北海道の上空には真冬並みの寒気が居座ります。
 14日(土)は、本州にもはみ出すように規模を増し、
 全国的に寒い週末になるほか、東北や北陸は、北海道以上の大雪になりそうです。
 来週後半になると、寒気が抜けますが、その次の寒気は24日~25日ごろ
 列島に流れ込む可能性があります。“クリスマス寒波”と言えそうで、
 忙しい時期にも重なりますので、雪の事故や水道管の凍結、車のバッテリー上がりなど
 雪や寒さトラブルに気を付けて下さい。

◆札幌の10日間予報 11日(水)~20日(金)
 雪マークが並びますが、西風系の冬型のため、
 札幌に活発な雪雲はかかりにくく、
 今週は極端に積雪が増える日はなさそうです。
 来週18日(水)は、札幌も含め、道央圏で局地的な大雪になりそうです。
 20日(金)は寒気が抜けて、最高気温は4℃ですが、
 そのあと、“クリスマス寒波”がスタンバイしていますので、
 再び、寒さや雪が厳しくなりそうです。

◆全道の週間予報 11日(水)~17日(火)
 12日(木)にかけて、日本海側の同じエリアで大雪・吹雪が続きそうです。
 太平洋側は、青空が広がりますが、風が冷たく、例年以上に寒さが厳しいでしょう。
 道東は空気が乾燥していますので、ストーブなどの火の元に気を付けて下さい。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。