新潟県長岡市の児童が元日の能登半島地震で被害を出した石川の空に花火を打ち上げたいと提案。地元の小学校と協力し、準備を進めてきた復興を願う花火が12月6日、石川の夜空に打ち上げられました。
■「被災地を励ましたい」新潟・石川の児童が花火打ち上げを計画
12月6日、石川県七尾市の能登食祭市場には、地元の小丸山小学校に加え、長岡市の豊田小学校の児童の姿が。
【豊田小学校の児童】
「長岡と小丸山小の友達、そして全国から支援をしていただいた方々のお陰で、このプロジェクトへの自信が湧きました」
なぜ、2校の児童が集まったのかというと…。
【豊田小学校の児童】
「一緒に石川を励ましましょう」
豊田小学校の児童が、地震で大きな被害を出した能登の空に長岡の花火を打ち上げたいと提案したのです。
【豊田小学校の児童】
「プロジェクトの名前をみんなで考えて決定した。『とも(友・共)にあげよう!フェニックスプロジェクト』」
このプロジェクトの成功に向け、フェニックス花火についても学びを深めてきた豊田小学校の児童たち。
【NPO法人ネットワーク・フェニックス 大原邦夫 代表理事】
「2005年、最初に上がったフェニックス花火というのは、新潟県の人とか長岡・中越地方の人たちを元気にするため、そして全国へ感謝の気持ちを示すため。全国、色んなところで震災や災害が発生するが、そういう人たちを元気にする花火がフェニックス花火」
中越地震からの復興を願うとともに、感謝の思いを表すために打ち上げられたフェニックスが今は全国の被災地の復興を応援する花火にもなっていることを学び、児童はプロジェクトへの思いを強くしていきます。
【豊田小学校の児童】
「今年は能登特別版のフェニックスだから、自分は復興を願いたいと思った。石川の小丸山小学校のみんなと協力して、花火を上げられたらなと思った」
■花火打ち上げ実現!「願いが叶ってうれしい」
両校の児童は花火を実現させるための寄付を募るなど、協力して準備を進めてきました。
そして、午後5時…
「共に復興・平和な未来へ、打ち上げ開始でございます」
子どもたちのメッセージや歌に合わせ、300発の花火が夜空に開きました!
【小丸山小学校の児童】
「やっと花火が見られてすごいなと実感したし、僕たちが頑張ってきたことが、こんなきれいな花火になったのが本当にうれしい」
【豊田小学校の児童】
「きょう、ついに願いが叶ってうれしい。復興を頑張ってほしい。小丸山小の子と(一緒に花火を)見たから、特別な感じがしてとてもきれいだった。最高な特別な一日だった」
2つの被災地で暮らす子どもたちが実現させた花火。復興への願いをのせて、冬の夜空に咲き誇りました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。