クラウドファンディングへの協力を呼びかける日本被団協の浜住治郎事務局次長(左)とノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会事務局の平井朗さん=東京都千代田区六番町で2024年11月15日午後4時、椋田佳代撮影

 ノルウェー・オスロで10日夜、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)にノーベル平和賞が贈られる。

 「オスロへ日本被団協代表団を送ろう!」

 日本被団協が授賞式に出席する代表団の旅費を募ったクラウドファンディング(CF)の賛同者が5000人に迫っている。

 日本被団協によると、被爆者ら計約30人が渡航しているが、ノーベル賞委員会が渡航費用や宿泊代を負担するのは代表委員の3人分のみで、他の同行者の旅費は自己負担になる。オスロへの飛行機代や現地の宿泊費は1人当たり約50万円かかるという。

 日本被団協は受賞決定後の11月15日、旅費の寄付を呼びかけるCFを開始。1日もたたず目標額の1000万円を達成した。

 授賞式が近づくにつれて賛同者や寄付額も増える中、オスロで式典が始まった10日午後9時現在、寄付者は4955人で、寄付額は約4170万円になっている。余剰金は今後の活動費に充てる方針。【宇城昇】

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