2023年7月、東京・新橋の飲食店が爆発し、5人が重軽傷を負った火災で、警視庁は、当時ビルで行われていた内装工事の現場監督の男ら2人を書類送検する方針を固めました。

この火災は、2023年7月、港区新橋のビル2階にある飲食店で、男性店長がたばこを吸おうとライターに火をつけたところ、突然爆発し、店長や付近の歩行者ら5人が重軽傷を負ったものです。

東京消防庁の消防車など31台が消火活動にあたったほか、周囲の建物5棟では、外壁が焼けたり、窓ガラスが広範囲に飛び散ったりして、歩行者が破片でケガをするなど、辺りは騒然としました。

警視庁は1年5カ月にわたる捜査で、火元の飲食店の1つ上の3階で当時行われていた、床を平らにするための内装工事で、2階と3階の間に通るガス管の接続部分がずれ、2階にガスが充満したことが爆発の原因と特定しました。

警視庁は、ガス管の接続部分のズレを生じさせたとして業務上失火などの疑いで、内装工事の現場監督の男と水道設備工事の自営業の男を、17日にも書類送検する方針を固めました。

2人は容疑を認めていて「ガス管かどうか確認しないまま作業をしてしまった」などと供述しているということです。

このビルの1階に入る飲食店「とりスター 新橋店」の店長は、消火作業によりテーブルなどが浸水して使えなくなるなどしたため、2024年7月まで1年間休業を余儀なくされたと話しています。当時、この1階の店で働いていた仲川忍さんは「グラスや瓶が吹き飛んでいて、車が突っ込んかだと思った。思い入れのある店だったので復活してよかった」などと語っていました。

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