東京消防庁の職員とともに消火器の使い方の手順を確認する男の子=墨田区江東橋3で2024年12月17日午後1時15分、菅健吾撮影

 東京消防庁は、15日時点で住宅火災の死者数が過去10年間で最多ペースの72人となったとして緊急対策推進本部を設置した。たばこの不始末やストーブが原因の火災が多く、注意を呼び掛けている。

 東京消防庁によると、過去10年間で住宅火災の死者数が最多だった2019年は、12月15日時点で71人が死亡。年間の死者数は83人で、今年は上回る可能性がある。

 原因別では、たばこの不始末による火災の死者が16人で最多。ストーブによる火災が5人だった。

 住宅火災の予防に向け、東京消防庁は17日、墨田区の錦糸町マルイの前で消防訓練を実施。近隣住民に初期消火の手順を伝え、火災予防や被害の拡大防止のポイントを記したチラシを配布した。

 同庁防災部の中島立臣副参事は「万が一に備え、住宅用火災警報器と消火器を自宅に設置してほしい」と呼び掛けた。【菅健吾】

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