東京消防庁は、15日時点で住宅火災の死者数が過去10年間で最多ペースの72人となったとして緊急対策推進本部を設置した。たばこの不始末やストーブが原因の火災が多く、注意を呼び掛けている。
東京消防庁によると、過去10年間で住宅火災の死者数が最多だった2019年は、12月15日時点で71人が死亡。年間の死者数は83人で、今年は上回る可能性がある。
原因別では、たばこの不始末による火災の死者が16人で最多。ストーブによる火災が5人だった。
住宅火災の予防に向け、東京消防庁は17日、墨田区の錦糸町マルイの前で消防訓練を実施。近隣住民に初期消火の手順を伝え、火災予防や被害の拡大防止のポイントを記したチラシを配布した。
同庁防災部の中島立臣副参事は「万が一に備え、住宅用火災警報器と消火器を自宅に設置してほしい」と呼び掛けた。【菅健吾】
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