北九州市小倉南区のファストフード店で14日夜、中学3年の男女2人が刃物のようなもので殺傷された事件で、男子生徒に対する殺人未遂容疑で逮捕された同区長尾2、無職、平原政徳容疑者(43)が「確かにその行為をしました」と容疑を認めていることが福岡県警への取材で判明した。平原容疑者は現場に車で訪れ、逃走する際も車を使ったという。
逮捕容疑は14日午後8時25分ごろ、同区徳力(とくりき)1の「マクドナルド322徳力店」でレジの最後尾に並んでいた市立中3年の男子生徒の腰を刃物のようなもので刺して殺害しようとしたとしている。
県警によると、生徒2人は14日午後8時過ぎに一緒に入店。後から店に入ってきた男性から突然襲われ、中島さんは腹を、男子生徒は腰を1回ずつ刺された。2人の体には身を守ろうとした際にできる防御創はなく、不意に襲われたとみられる。
中島さんの死因は失血死。男子生徒も致命傷になりかねない深い傷を負って入院治療中だが命に別条はなく、「全く知らない人に刺された」という趣旨の説明をしていた。容疑者が店内にいたのはわずか十数秒とみられ、現場で凶器は見つかっていなかった。【河慧琳、井土映美】
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