札幌・ススキノの雑居ビルで11月に5人が負傷した火災で、北海道警は20日、2階の飲食店に火をつけたとみられ、意識不明の重体となっていた男(41)が19日夜に死亡したと明らかにした。道警は現住建造物等放火などの疑いで男を調べており、容疑が固まり次第、書類送検する方針。
道警によると、男は札幌市東区、職業不詳、久保裕之容疑者。店内でやけどを負って意識不明の状態で搬送され、治療を受けていた。
捜査関係者によると、可燃性の液体をガールズバーに持ち込み、カウンター付近に火をつけたとみられ、道警が押収した久保容疑者の車からガソリンなどの運搬に使う携行缶が見つかった。
道警によると、店に勤める20代女性が11月上旬、久保容疑者と別れ話でもめたと交番に相談。その後、同居を解消して避難していた。道警は久保容疑者に女性と距離を置くよう注意するとともに、SNS(交流サイト)で自殺をほのめかしたため、思いとどまるよう伝えていた。
火災は11月26日午後3時20分ごろ、同市中央区南5条西3のビルで発生。久保容疑者のほか、女性や上層階にいた男性ら計4人がやけどや一酸化炭素(CO)中毒で重軽傷を負った。〔共同〕
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