福島県福島市と、同市にある一般財団法人桜ヶ丘病院は12月20日、2009年度に実施した高齢者インフルエンザ・新型インフルエンザ予防接種の予診票の写しが道路に散乱していたためこれを回収したと公表した。

市と同院によると、12月18日に福島市泉付近の道路上で散乱物を発見した市民から市への通報があり事態が発覚。病院へも同様の連絡が寄せられたという。
回収されたのは2024年6月に閉院し桜ヶ丘病院が業務を引き継いだ「栄町クリニック」が2009年度に実施した予防接種において、当該クリニックが控えとして保存していた予診票の写し。81枚が回収されたが、散乱の原因や全容が不明のため、すべてを回収できたかは分からないとしている。
予診票の写しには、住所や氏名、生年月日、電話番号のほか、治療中の病気など個人情報が記載されていたという。

桜ヶ丘病院は「閉院したクリニックの処分可能な帳票は7月に焼却処分施設に持ち込み処分済みで、段ボールの紛失などはなかった。警察への相談も視野に入れ、患者への謝罪方法を検討してまいる」としている。
市は同院へ適正な書類管理の徹底を指導するほか、今後、市内の医療機関への注意喚起を実施する方針。

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