突然、消えた高校生…

北海道函館市の恵山で男子高校生が行方不明になって4年が経とうとしています。なぜ突然、姿を消したのか。考えられることとは…

行方が分からなくなっているのは当時15歳の高校1年生だった佐藤晶君です。

晶君は2020年5月15日、函館市の恵山で2人の姉と一緒に函館市の恵山に登り、下山中、行方が分からなくなりました。


恵山は標高618メートル。駐車場から山頂まで歩いて70分ほど。ツツジが山裾を赤く染める光景が特徴で観光名所として有名です。

晶君は15日午前8時ごろ、20代と10代の姉と一緒に登山を開始。3人は午前9時30分ごろ、山頂に到着しました。

晶君は頂上で姉に写真を撮ってもらったあと、「先に降りる」と言って下山。当時の姉の証言では最初のカーブ付近で姿が見えなくなったといいます。

午前11時ごろになって2人の姉も下山。しかし、駐車場に晶君の姿がありませんでした。付近を捜すも見つからず午後8時ごろ、「弟が戻ってこない」と警察に通報しました。

これまで警察や消防、ボランティアなど延べ約700人が捜索にあたりました。

しかし、手がかりは見つからず、市民から寄せられた数十件の情報提供も決め手にはなりませんでした。

4年が経とうしていますが、いまだ行方不明のまま。考えられることは…

捜査関係者によりますと、「事件なのか事故なのかいまだ分からない。道に迷うこともあれば、滑落してしまった可能性もある」などとしたうえで、

「あくまで推測の話だが、滑落で頭や首に致命傷を負う場合がある。頸椎の奥の頚髄を傷つけると動けなくなる可能性も。最悪の場合、横隔膜にも影響(呼吸不全)が出て声が出せず、助けを求められない場合もある」と話します。


晶君は当時、黒のジャンパー、黒のズボン、白いスニーカー、水や食料・携帯電話は持っていませんでした。

2020年から実施されていた警察による情報提供の呼びかけ活動は、4月30日時点で家族からの要望がないことから、2024年は未定だとということです。

情報提供先は函館中央警察署 0138ー54ー0110

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