文部科学省は9日、正規教員になった大学院修了者について、院在籍中に日本学生支援機構から貸与された奨学金の返済を免除する新制度の運用基準を教育委員会などに通知した。教職大学院を出た人は全員が免除対象。それ以外の大学院では、教育現場で計30時間以上の実習を受けたことなどを条件にする。来春の新卒採用から適用する。

文科省によると昨年春、教職大学院修了者で正規教員に採用されたのは753人、それ以外の大学院修了者では518人だった。

教員の返済免除は過去に学部生、大学院生ともに行われていたが、廃止された経緯がある。文科省は、学部生の免除復活についても検討する。〔共同〕

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