気象庁は10日、南米ペルー沖の海面水温が低くなる「ラニーニャ現象」が今年秋にかけて発生する可能性が高まっていると発表した。現在発生している同様の場所で海面水温が上がる「エルニーニョ現象」は近く終息する見込みとしている。

気象庁によると、昨年春から続くエルニーニョが終息した後は、ラニーニャ発生確率が7月40%、8月50%、9月60%と高くなっていくと予測。エルニーニョ、ラニーニャともに起きていない平常の状態が続く可能性もあるという。

どちらの現象も世界的な異常気象につながるとされる。ラニーニャの場合、日本では夏はより暑く、冬はより寒くなる傾向がある。

気象庁は天候の見通しについて、当面はエルニーニョの影響が残るが、ラニーニャが発達すれば次第にその影響が表れるとみている。〔共同〕

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