「ぎふ長良川の鵜飼」が開幕し、かがり火の明かりのなかで鵜を手縄で操る鵜匠=岐阜市で2024年5月11日午後8時3分、兵藤公治撮影
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 1300年の歴史を持つとされる「ぎふ長良川鵜飼(うかい)」が11日夜、岐阜市で開幕した。今年は新型コロナウイルス対策による観覧船の定員制限が完全になくなり、5年ぶりにコロナ禍前の姿に。多くの観客が見守る中、鵜匠(うしょう)や船頭らは喜びをかみ締めながら、伝統の技を披露した。

 日が落ちて周囲の景色が暗くなる中、鵜匠が乗る鵜舟のへさきにかがり火がともされ、川辺は幻想的な雰囲気に包まれた。

 鵜匠が巧みな手縄(たなわ)さばきで鵜を操り、水中のアユを捕らえると、観覧船の乗客から拍手と歓声が湧き起こった。

 5年ぶりに制限のない開催となり、岐阜市はインバウンド(訪日外国人客)にも期待し、今年の観覧船の乗客目標を9万人に設定している。

 岐阜県関市の「小瀬鵜飼」もこの日に開幕。ともに10月15日まで。【稲垣洋介】

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