東京都江戸川区

 東京都江戸川区は14日、国内最大規模のマッチングアプリを運営する「タップル」(渋谷区)と連携協定を結び、婚活支援に乗り出すと発表した。江戸川区在住・在学・在勤の人のアプリ利用料金を条件つきで一部補助する方針で、出会いの場を提供したい考えだ。

 20日に斉藤猛区長やタップルの平松繁和社長が出席して締結式を開き、協定書を交換する。江戸川区によると、婚活支援で自治体がマッチングアプリの会社と協定を結ぶのは都内で初めてという。

 全国的に婚姻数が最多だった1972年と2021年を比較すると、婚姻数の減少数は職場結婚とお見合い結婚の減少数とほぼ一致するという。お見合いや職場での出会いが減少する中、区は近年利用が増えているマッチングアプリの活用を決めた。

 具体的には、区が利用に関するセミナーを無料で開催し、アプリの使い方やプロフィルの書き方、トラブル防止法などを講師が解説する。プロフィル写真の撮影やガイドブックの配布、セミナーを受講した男性の利用料を1カ月補助することも予定している。

 タップルは、累計会員数が1900万人を超える。運転免許証など公的な身分証明書による本人確認やAI(人工知能)による検知システムを導入し、不正利用の防止に努めているという。【長屋美乃里】

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