ウェイモは米カリフォルニア州など米国の複数の地域で自動運転タクシーを展開する(6月、米サンフランシスコ)

【シリコンバレー=清水孝輔】米グーグル親会社の米アルファベットは23日、同社傘下で自動運転技術を開発するウェイモに今後数年間で50億ドル(約7800億円)を投資すると発表した。ウェイモはすでに米国内の複数の都市で自動運転タクシーを展開している。アルファベットは投資の拡大により技術開発を支援する。

アルファベットのルース・ポラット最高財務責任者(CFO)が23日の決算説明会で明らかにした。ポラット氏は「ウェイモが世界的に最先端の自動運転技術を開発し続けられるようにする」と説明した。アルファベットが長期投資を重視する事例として言及した。

ウェイモは米サンフランシスコや米アリゾナ州フェニックスで自動運転タクシーを展開している。スマートフォンのアプリで行き先を指定すると、目的地まで無人のタクシーで移動できる。同社によると1週間当たり5万回以上の利用があるという。

アルファベットが23日発表した2024年4〜6月期決算は、ウェイモを含む新規事業の売上高が前年同期比28%増の3億6500万ドルだった。一方で同事業の営業損益は11億3400万ドルの赤字(前年同期は8億1300万ドルの赤字)と赤字幅が広がった。

ウェイモは20年に初めて外部からの資金調達を発表し、同年7月までに32億ドルを調達した。21年にも米ベンチャーキャピタル(VC)などから25億ドルを調達したことが明らかになっていた。

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