警備ロボットと手を組むアジラの尾上剛CEOとユーゴーの松井健CEO㊨(30日、東京都港区)

ロボットスタートアップのugo(ユーゴー、東京・千代田)は30日、同社の警備ロボットとアジラ(東京都町田市)の人工知能(AI)警備システムを連携すると発表した。ロボットのカメラ映像からAIが迷惑行為を自動で検知する。従来は警備員が常にロボットのカメラ映像を遠隔監視する必要があったが、自動化することで省人化につなげる。

今回の連携によって、自動巡回するロボットのカメラ映像からAIが暴力・破壊行為や禁止エリアへの侵入を自動で検知し、警備員に通知するようにする。また、施設の防犯カメラからAIが迷惑行為を検知すると、ロボットが自動で現場へ駆けつける。

10月ごろから都内のオフィスビルで実証実験を行い、12月にサービスを始める。まずは両社のそれぞれの既存顧客である警備会社やビル管理会社に、ロボットやAI警備システムの導入を促す。

ユーゴーのロボットは現在、オフィスビルや商業施設で合計200台弱導入されている。警備員の人手不足は深刻化しており、同日の発表会でユーゴーの松井健最高経営責任者(CEO)は「2026〜27年ごろには数千台規模に拡大したい」と語った。

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