タイのキャッサバ農家に農業データの入力方法を説明する双日の実証実験の様子

双日は29日、農業のデジタルトランスフォーメーション(DX)事業を手掛けるデガス(東京・渋谷)に出資したと発表した。出資比率や金額は非開示。双日が筆頭株主であるさくらインターネットの画像処理半導体(GPU)クラウドサービスとデガスの人工知能(AI)技術を組み合わせ、タイのキャッサバ農家の支援事業を今秋から始める。

デガスは2018年設立。ガーナで資金余力のない小規模農家を対象に、農業資材を提供してトウモロコシなどの生産物で現物返済してもらう農家ファイナンス事業を手掛けている。農地や森林の衛星画像データを学習させたAIで、土壌や収穫量などを解析する技術を持つ。

さくらネットのGPUクラウドサービスを使い、デガスのAI分析技術をタイの農業支援事業向けに最適化する。双日が持つ現地の土壌や病害などのデータをデガスのAIで分析し、適切な肥料の種類や量を助言する。また、農地の広さや収穫量、保有資材など各農家の事情にあわせて商品やサービスを提案することも想定している。

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