千歳市に転入するラピダス関係者は25〜40年の累計で約7900人に達する見通し(8月、北海道千歳市)

北海道千歳市は10日、改訂を進める「人口ビジョン」で人口10万人の達成目標時期を現行の2030年から2年前倒しし28年とする案をまとめた。最先端半導体の製造を目指すラピダスの進出効果で人口増加が進むと見込む。

中間報告では、23年10月1日時点の人口(9万8015人、住民基本台帳)をもとに推計した。ラピダス効果を含めた将来推計人口は28年に10万人を突破し、30年には10万1300人まで増える。36年にピークを迎え10万3000人程度になると想定する。

半導体産業の進出を踏まえたまちづくりの方針を定める将来ビジョンの中間報告も公表した。ラピダスや関連する製造装置メーカー、研究機関などの従業員を合計し、25〜40年の累計で約7900人が市内に転入すると推計した。

市は20年に人口ビジョンを策定し、30年に人口10万人を達成する将来展望を示していた。23年にラピダス進出が決まったことを受け見直しを進めており、24年内に改訂版のとりまとめを予定している。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。