台湾の郭智輝経済部長(経済相)は24日、熊本県庁で木村敬知事と会談し、熊本と台湾の経済交流や、半導体関連産業の集積に向けた課題点などについて意見を交わした。郭氏はかねて表明していた台湾企業の日本進出を支援する会社を設立する構想に関して「拠点は九州につくる予定で、熊本(になる可能性)が9割」と述べた。
台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出を受けて、台湾では産業集積と産学連携を進めるための「サイエンスパーク」を日本に設置する構想も浮上している。郭氏は具体的な場所については明言せず、時期についても「できるだけ早く整備してほしい」と述べるにとどめた。
郭氏は渋滞や人材育成が課題としたうえで「解決すれば自然と台湾のようなサイエンスパークになる」と話した。木村氏は国と連携して道路整備を進めるとし、「人材は九州全体で、台湾に学生をトレーニングで送り込むなどで育てたい」と応じた。
木村氏は8月末、知事就任以来初めて台湾を訪問し、現地で郭氏やTSMC幹部とも会談。台湾から熊本へのさらなる進出や投資を求めていた。
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