ルネサスエレクトロニクスは24日、先進運転支援システム(ADAS)向けに演算用半導体の品ぞろえを拡充すると発表した。2026年から量産する。高級車が中心だったADASは低価格帯の車両にも普及している。機能を絞る代わりに価格を抑えた半導体を提供し、自動車メーカーの需要に応える。
車両向けの「第4世代R-Car SoC ラインアップ」で、これまで1種類だった回路線幅7ナノ(ナノは10億分の1)メートルの車載向け演算用半導体を7種類に増やした。
高機能・高単価だった従来品と比べるとカメラの解像度や処理性能が落ちるが、価格や消費電力は抑えられる。自動車メーカーは開発したい車両の機能に応じてルネサスの製品群から必要な半導体を選べる。
欧州では安全規制で運転手の監視システムなどADAS機能の一部を搭載することが求められている。北米や日本でもADASが普及しており、自動車関連メーカーからは低価格車に載せても採算が合うような半導体を求める声が強まっているという。
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