大阪医科薬科大学の橋口康之准教授らは、幻の魚「アカメ」が過去3万年にわたり1000匹前後の集団で種が存続してきたとする研究論文をまとめた。長期存続に関わる遺伝的な仕組みの解明を目指すとともに種の保全に生かす。
アカメは絶滅リスクを評価した環境省の「レッドリスト」に指定されている。絶滅危惧種の中には数万年以上存続する種がいるとされるが、その遺伝的な特徴は不明だ。研究チームはアカメの遺伝子変異の多様性から繁殖に関わる個体数を推定した。多様性は祖先種から低下したが、免疫に関わる遺伝子の多様性は高く、病気への耐性は保持されていた。
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