台湾の力晶積成電子製造(PSMC)がSBIホールディングス(HD)との提携を解消し、宮城県での半導体工場の建設計画から撤退した問題で、PSMC幹部が7日に宮城県庁を訪ねて村井嘉浩知事らと面会したことが分かった。8日開かれた宮城県議会の経済商工観光委員会で報告された。
県によると、PSMC幹部は撤退の理由について、日本政府が補助金支給の条件として10年以上の量産継続を求めたことが台湾の法令に抵触する恐れがあるなどと説明した。PSMCは当面は台湾での操業に注力しつつ、今後インドでの工場建設計画に参加する方針を説明したという。
PSMCとSBIは2023年10月末に同県大衡村にある工業団地「第二仙台北部中核工業団地」への半導体工場建設を表明した。総額8000億円を投じ、27年に工場を稼働する予定だった。
SBI側は9月30日に幹部が村井知事を訪問し、提携解消に至った経緯や今後の事業方針を説明していた。SBIは新たな協業相手を探るなど宮城での半導体工場の計画を継続する姿勢を示している。
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