TSMC進出をテコに熊本エリアの経済振興に向けた提言書を木村敬知事㊧に提出する田中会長(15日)=熊本県工業連合会提供

熊本県工業連合会(会長・田中稔彦金剛社長)は台湾積体電路製造(TSMC)熊本工場が年末に製品出荷を始めることを踏まえ、熊本県に対して地域産業振興に向けた施策を提言した。台湾で半導体産業が集積する「新竹サイエンスパーク」のように、企業と大学、研究機関が連携し「強みになる先端技術の創出」を図るため体制構築や資金面の支援強化が必要だと訴えた。

提言ではサイエンスパーク構想に関連し半導体関連産業や大学、研究機関の集積に必要な用地確保を促す「ゾーニング」も必要だと指摘した。かねて指摘される人材不足については、域内若年層に地元での就職を促すと同時に、域外から呼び込むことを求めた。

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