事務所の開所式には、地元自治体の首長、漁協関係者なども参加した(18日、岩内町)

エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は18日、北海道内の洋上風力発電の調査を進めるため、岩内町に事務所を開設した。地元の漁協や住民に説明したり接点を持ったりする機会を増やし、洋上風力発電の調査への理解を促す。JOGMECが風況や海底地盤などの基礎調査を担い、風力発電に関心を持つ企業にデータを開示する。

JOGMECが地方に洋上風力発電の事務所を開くのは初めて。JOGMECはすでに道内で、岩宇・南後志地区沖、島牧沖などで着床式洋上風力の調査を始めている。今後、浮体式洋上風力の準備区域になっている岩宇・南後志地区沖、島牧沖での調査も着手する。

JOGMECの高原一郎理事長は18日の開所式で「洋上風力は再生可能エネルギーを主要電源にするにあたり最大の切り札になる。円滑に調査を進めたい」と語った。岩宇・南後志地区沖の沿岸自治体にあたる寿都町の片岡春雄町長は「洋上風力発電は必ず海の活性化につながる。協力し合って円滑に調査が進み、早く事業化することを祈念したい」と述べた。

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