新型コロナウイルスの冬の流行に備え、日本感染症学会など3学会は21日、高齢者に対しコロナワクチンの定期接種を強く推奨するとの見解を公表した。重症化や死亡のリスクはインフルエンザを上回り、ワクチンによる予防が重要としている。後遺症の予防効果もあるという。

見解では、日本では新型コロナに感染したことがない高齢者が多く、引き続きワクチンによる免疫の獲得が重要と指摘。新たなウイルスに対応したワクチンを少なくとも年1回は接種することが必要だとした。

また、新しく登場したレプリコンワクチンを含め、それぞれ一過性の副作用はあるが、臨床試験(治験)でワクチン接種に関連した重い健康被害は報告されておらず、安全性が確認されているとした。

長谷川直樹・日本感染症学会理事長は、現在の感染状況は落ち着いているが「冬には再び流行する」と予想。5種類の定期接種対象ワクチンについて「いずれも流行中の変異株に効果が期待できる。医師とよく相談し、自治体の補助も生かし、ぜひ接種してほしい」と話している。〔共同〕

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