ルネサスエレクトロニクスは24日、米インテルと電源ICを共同開発し、同日までに量産を始めたと発表した。インテルが9月に発表した、人工知能(AI)使用に適したパソコン向け半導体「Core Ultra 200Vプロセッサー」に対応する。搭載すれば機器の電力効率を高められる。パソコン関連メーカーに売り込む。
AIパソコンはフル稼働時に従来機器よりも大量の電力を使う。新製品「RAA225019」はスリープモードとフル稼働時の使用電力の差が大きい中で、電圧を管理して供給する電力量をこまめに調整できる。電源ICに電力を送る「プリレギュレータ」などと合わせてセットで提供する。
ルネサスは自動車向けや産業機器向けのほか、パソコンなど民生品向けの半導体も手掛ける。パソコンの頭脳を担う演算用半導体の性能が高まるにつれて電力消費の大きさが課題となっており、電圧調整用の半導体の重要性が増している。ルネサスはインテルとこれまでも共同で半導体を開発した実績がある。
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