リョーサン菱洋ホールディングス傘下の菱洋エレクトロは29日、企業向けに生成AI(人工知能)の導入を支援するサービスを始めると発表した。企業が自社内で使うAIの立ち上げに向け、米エヌビディアのAIサーバーなどシステム販売や人材育成などをまとめて提案する。主に製造業などで生産性の改善に向けたAI導入のニーズを取り込む。
12月中旬から「リョーヨーAIテックメイトプログラム」を始める。企業が生成AIを導入するにあたって必要な環境を整える。例えばものづくり現場では、製造装置や検査装置のデータを専用サーバーで処理して、生成AIが歩留まり改善や効率化に向けた提案を行うといった使い方を想定する。
導入を検討する企業に向けて、菱洋エレクトロの本社が入る東京都中央区のオフィスビル内に新たに試験設備も設ける。AIベンチャーのレトリバ(東京・豊島)と協業し、企業がAI導入に向けて必要な人材育成もする。
同日都内で開いた説明会でソリューション事業本部の青木良行氏は「世界に比べると日本でのAI投資は遅れている。製造業などで今後も世界に勝っていくためには生成AI導入のための支援が必要になってくる」と話した。利用環境によって料金は異なるが、1社への導入で数億円の売り上げを見込む。まず26年3月期に約10社への導入を目指す。
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