アンモニア混焼エンジンは日本郵船などが開発中のアンモニア輸送船に搭載する予定(写真はイメージ)

船舶用エンジンメーカーのジャパンエンジンコーポレーションは5日、アンモニア燃料と重油を混ぜ合わせて燃やし、エンジンを動かす試験運転が完了したと発表した。すでに混焼エンジンの製造に着手しており、初号機は2025年4月からの試験運転を経て、同年9月に完成予定だという。完成後にアンモニア燃料を運ぶ輸送船へ搭載する。

開発するのは船舶用の大型低速エンジン。試験運転ではアンモニアを最大95%(熱量比)という高い割合で重油と混焼できたという。燃焼時に、温暖化への影響がある亜酸化窒素(N2O)の発生を低い水準に制御できることも確認したという。

アンモニアは燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しないため、脱炭素につながると期待されている。新エンジンの開発は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトに採択されており、ジャパンエンジンを含め日本郵船など4社で開発中のアンモニア輸送船(26年度完成予定)に搭載する予定だ。

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