山形大学とT-Seedsは半導体人材育成で連携することを確認した(18日、山形市)

山形大学と東北地域の半導体関連企業などでつくる産学官組織の東北半導体・エレクトロニクスデザインコンソーシアム(T-Seeds)は18日、半導体人材育成で連携することを確認した。具体的には、半導体産業への理解を深める山形大の講義にT-Seedsが講師を派遣したり、奨学寄付金を提供したりするなどで支援することを想定する。

T-Seedsの柴山耕一郎会長(キオクシア岩手社長)らが山形大の法人本部(山形市)を訪ね、玉手英利学長らと意見交換した。山形大は2024年度前期に半導体関連企業などから講師を受け入れる出前講義を独自に実施し、100人が履修した。この講義を下敷きに参加人数を増やしたり、講師層を厚くすることなどを今後検討する。

T-Seedsの柴山会長(左から4人目)は「日本の半導体産業を東北から盛り上げていきたい」と意気込んだ(18日、山形市)

柴山氏は「日本の半導体産業を東北から盛り上げていきたい」と意気込み、玉手氏は「山形大から巣立つ学生には山形や東北でがんばってほしい」と応じた。

T-Seedsは24年4月設立で、東北地域ならびに日本の半導体関連産業の人材の裾野拡大や基盤強化・発展を目指している。10月末時点の正会員は52社で、山形県からはめっき加工のスズキハイテック(山形市)など9社が参画。山形大はサポーターの立場で活動にかかわっている。

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