北海道千歳市は28日、新工業団地の造成案を公表した。最先端半導体の量産を目指すラピダスの工場建設が進むエリアの近くに約45ヘクタールの工業団地を整備する。2028年度から一部で分譲開始を目指す。半導体関連企業の進出や物流倉庫建設の需要を取り込むため、受け入れ環境を整える。
場所はJR南千歳駅近隣で、約12〜19ヘクタールの3区画を用意する。国有地などを取得し、千歳市が工業団地として整備する。27年度に造成工事に着手予定。土地購入や工事費を含めた費用は合計で約100億円を想定する。国の補助金などを充てられないか検討している。
千歳市は高速道路のインターチェンジや空港に近接する交通面での利点があることに加え、道内最大の消費地である札幌にも近く食品加工業や物流倉庫などの需要が高い。ラピダス進出により半導体関連企業の進出も進み、既存工業団地は9割が分譲済みという。半導体関連産業の集積を進めるために、受け皿となる用地の確保が必要となっていた。
調査段階では100ヘクタール規模での造成も視野に入れていた。今回の案に含めなかった残りの区画についても将来的な造成に向けて調査を続ける。
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