協定書を手にする永井社長㊨と守田憲史・宇城市長(2日、熊本県宇城市)

物流倉庫運営などの永井運送(熊本県宇城市)は2日、クリーンルーム併設型の物流倉庫を宇城市内に建設することを明らかにした。投資額は約40億円で、2025年10月の稼働を見込む。主に半導体製造装置や資材などを取り扱う計画で、永井正人社長は「TSMC(台湾積体電路製造)の熊本進出以来、高まる一方の半導体関連需要を取り込みたい」と語った。

永井運送は同日、宇城市と立地協定を結んだ。計画によると、新設する倉庫は2階建てで、延べ床面積は約1万1000平方メートル。このうち1階部分の約5500平方メートルをクリーンルームとする予定で、半導体製造装置の保管や梱包などをする計画だ。倉庫の敷地面積は約3万平方メートルとしている。

永井運送は1967年に設立。熊本県内の10カ所で物流倉庫を運用している。そのうちの1つはTSMC熊本工場の近隣地に今年7月に新設したもので、25年2月には2棟目となる倉庫を建てる計画も進めている。

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