SAFを含む航空燃料を輸入し、ENEOSの製油所や苫小牧埠頭を経由して新千歳空港などに輸送する

国土交通省は19日、北海道で再生航空燃料(SAF)のサプライチェーン構築に向けた実証事業を行うと発表した。ENEOSが主体となり、ジェット燃料とSAFを混合した燃料を北海道の新千歳空港と旭川空港に輸送・給油する。地方空港へのSAF供給の課題点を洗い出し、全国展開への足がかりにする。

SAFを含んだ航空燃料を輸入し、ENEOSの製油所や北海道の苫小牧埠頭を経由して、新千歳空港と旭川空港に供給する。全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)、AIRDO(札幌市)の運航便で使う。実証事業を通じたSAFの認知度向上も目指す。2025年3月末までに供給過程や実施結果を検証する。

SAFは廃食油やサトウキビといったバイオマス燃料などから生産される。国交省によると、化石燃料由来のジェット燃料に比べ二酸化炭素(CO2)を約6〜8割削減できる効果があるという。国内ではENEOSホールディングスなど石油元売り各社が量産を目指している。

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