“ぶつからない車”としてユーザーに認知されているスバル車だが、自動車アセスメントにおいて
スバル クロストレックが国産車の中で“最も安全性の高い”車と証明され、クロストレックがスバル車3台目の「ファイブスター大賞」に輝いた!

文・写真/萩原文博、提供/SUBARU

レヴォーグ(2020)、アウトバック(2022)に続いてクロストレック/インプレッサが安全性能で最高評価を獲得

 ひと昔前までは下取りや買取の査定時において、安全装備は査定額に影響を及ぼさなかった。しかし、ユーザーの安全装備に対する意識が変わり、査定額に影響が出始める。それが2008年に搭載されたスバル独自の先進運転支援機能の“アイサイト”の登場だ。

「ファイブスター大賞」に輝いたクロストレック

 特に2009年登場の“アイサイトver.2”の「ぶつからないクルマ」というキャッチコピーによって、スバル車の安全性は高いと多くの人に認知された。

 この頃から各自動車メーカーが運転支援機能を採用するようになると、運転支援機能が装着されていることが当然となり、未装着だとマイナス評価されるようになった。この変化は、まさにユーザーの安全装備に対する意識革命をスバルのアイサイトが行ったといえるできごとだ。

 各メーカーが開発した様々な運転支援機能があるが、その性能は一定ではない。そこで、その性能評価を行っているのが国土交通省とNASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)による自動車アセスメントだ。

クロストレックとコンポーネントを共用するインプレッサ

 この自動車の安全性能を評価・公表する自動車アセスメントにおいて、スバル クロストレック/インプレッサが最高評価のファイブスター大賞を受賞。これはレヴォーグ、アウトバックに続くスバル3車種目の快挙となった。

アウトバック(2022年受賞)
レヴォーグ(2020年受賞)

衝突安全性能の高さは特筆すべき実力!

 スバル クロストレック/インプレッサの安全性能が高く評価されたのは、自動車安全性能2023という試験。この自動車安全性能2023は、予防安全性能、衝突安全性能、事故自動緊急通報装置の3項目の総合点により総合評価が決まる。それでは各評価の詳細を見てみよう。

衝突後に対向車線にはみださないように自車を減速・停止させるポストコリジョンブレーキコントロールを採用

 予防安全性能評価は、衝突被害軽減ブレーキをはじめ、車線逸脱抑制、高機能前照灯そしてペダル踏み間違い時加速性能の試験を行う。

視野を大幅に広げた新開発のステレオカメラに加えて高額単眼カメラを追加した

 今回からはペダル踏み間違い時加速抑制装置の評価に歩行者との事故に対応した評価を追加した。この追加項目を含めて、クロストレック/インプレッサは89点満点中88.50点と得点率99%で最高ランクのAを獲得している。

 衝突安全性能評価は乗員と歩行者の保護が目的の試験。フルラップ&オフセット前面衝突や、側面衝突。後面衝突頚保護、歩行者頭部保護、歩行者脚部保護そしてシートベルトリマインダーのすべての項目で92%以上の得票率となり、100点満点中97.03点を獲得。Aランクとなった。

自車の高い衝突安全性能に加えて、衝突相手の被害軽減を実現した車体構造を採用

 事故の発生を自動的に通報する装置の性能を評価するのが、事故自動緊急通報装置試験。事故の発生を自動通報する基本型に加えて、乗員の傷害予測のための情報を送信できる先進型のため8点を獲得。この結果、総合点は197点満点中193.53点を獲得し、得点率98%でファイブスター賞を獲得した。

エアバッグが作動するような事故を感知すると自動的にコールセンターに通報する

 スバルは0次安全を掲げて事故を起こしにくい車づくりを行っている。そうした想いがファイブスター大賞として結びついた。

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