最後のアコードワゴン終売から10年以上経過も未だ中古価格が高い!! 今見ても確かにカッコいいし、内装だってレクサス顔負けの質感なのはわかるが、今なおその値段って……。その真相に迫りまくります!!!!!!!!

文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部

■今や新車で買えるワゴン数えるほど……

90年代のワゴンブーム時代は各社数台は揃えていたほどであったのに今や……

 日本国内では人気が低迷しているステーションワゴン。90年代にレガシィツーリングワゴンがブームを巻き起こしていたころは国産各メーカーがこぞってラインナップしていたのだが、現在はスバルのレヴォーグとレイバック、アウトバックと、トヨタのカローラツーリング/フィールダーのみという寂しいラインナップとなってしまった。

 一方、中古車としてはステーションワゴンを求める層はまだ一定数いるようで、車種によってはそれなりの価格で取引されているのだが、意外(?)にも高値をキープしているモデルがある。それがホンダのアコードツアラーなのだ。

■タイプSがなかでも高い!! それにしても今見てもカッコいいわマジで

リアがもう唸るほどカッコいい!! 3代目まで続いた傾斜したリアガラスを彷彿とさせるデザインが見事すぎ!!!!

 ホンダを代表する車種のひとつであるアコードは、日本国外、とりわけ北米地域で人気の高いモデルであり、4世代目の時代にはアメリカでデザイン・開発・生産が行われたステーションワゴンが初めて追加。日本にも「U.S.アコードワゴン」として輸入販売された。

 その後は歴代アコードにステーションワゴンモデルが常にラインナップされ、2008年に登場した8代目アコードのワゴンモデルとして登場したのが、アコードツアラーということになる。

 このアコードツアラーはアコード譲りの走りの良さはそのままに、広いラゲッジスペースを持っていることが特徴で、終売から10年以上経過した現在でも古臭さを感じさせないエクステリアデザインも秀逸。

 また余裕の走りを見せる2.4Lモデルにはマイナーチェンジのタイミングで「タイプS」が追加され、過去のユーロRのようなMTでゴリゴリにスポーツ走行をするというものではないが、オトナのスポーツワゴンとして魅力的な1台に昇華したのである。

■ハイオク仕様が人気のワケ!? どういうことよ!!!!!!!!!!!!!

 アコードツアラーは、前述したように2013年の終売から10年以上が経過し、どんなに新しいものでも11年落ちという状況にもかかわらず、状態の良い2.4LタイプSなどは100~150万円ほどのプライスがつけられているのだ。

 これはアコードツアラー自体が魅力的なモデルであるというのはもちろんなのだが、タイプSに搭載されているK24A型エンジンがシリーズの中でも最強を誇る206PSを発生するハイオク仕様となっている点が人気の理由のひとつのようだ。

 実は現在、K24A型エンジンは海外を中心にエンジンスワップのベースエンジンとして注目を集めている。海外にもK24A型エンジンを搭載したモデルは多く存在しているが、日本仕様のようなハイスペックなものはないため、海外勢からすれば魅惑のハイチューンエンジンということになるのである。

 そのため、日本では比較的安価に購入することができるアコード系のタイプSが密かに注目を集めており、中古車市場が値上がり傾向にあると考えられるのだ。

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